グレート・ギャツビーで見るアメリカの事
前回、「グレート・ギャツビーに出てくる デイジーは 今で言うと どんな人でしょう?」という質問で、 アメリカの高校生が 「パリス・ヒルトン」 と答えていましたが、こんなふうに、アメリカの授業では、「今で言うと何に当たるでしょう?」というようなこ…
リリー先生「 He was a son of God and he must be about His Father's business. (大文字のFatherは神) (原書:p.98 18-22行目、 村上春樹版:p.181 4-8行目 彼は一人の神の子供・・父なるものの仕事に従事し・・ジェイ・ギャツビーなる人間を創造したので…
リリー先生ジェイ・ギャツビー Jay Gatsby の本当の名前は、 ジェームス・ギャッツ James Gatz でしたね。リリー先生 「 James Gatz この名前は、たぶん ドイツ系 、おそらくは、ユダヤ人ではないかと、思われますね。 ユダヤが 入っている感じを受けます。 …
アメリカのハイスクールに通う女の子(日本人15歳)に、 わたし「英語の教室で、グレートギャツビーの本を読んでいるんだけど、”シンボル・象徴探し”が多い 」と言うと、 そのハイスクール生は、 「そう、ハイスクールの授業でもおんなじ。もう、シンボルだ…
前回の 花デイジー と egg 卵 の深読み、白に包まれた 黄色 純粋な見かけの 堕落 、リリー先生の深読みは、 わたしにとっては、「ほんま?」 と、そんな読み方に慣れていないので 最初、少々違和感がありましたが、(ほんまにフィッツジェラルドはそんなこと…
リリー先生「ニックが ギャツビーのパーティーに来た客の名前を 時刻表の余白に 控えておいたので、第4章は、 その客の名前の羅列から 始まりましたね。 名前で喚起されるイメージで、ギャツビーのパーティの様子も なんとなく伝わってきます。 まず、古く…
「小説グレート・ギャツビーの灰の谷間クイーンズ」は、 実在の街 Queens がモデル。 マンハッタンへ 片道一律2ドル(200円くらい)の バスや 地下鉄に 乗って通える住宅地 の一つが、そのクイーンズで、 他に 片道一律2ドルの範囲にあるのは、 ブルッ…
リリー先生「クイーンズは現在でもそうですが、新しく移民してきたばかりの 貧しい人たちも 多く住む 労働者の地区ですね。 アメリカには階級が無いとよく言われますが、間違いですね、 昔から今もずっと、アメリカは階級社会(格差社会)です」
リリー先生 「グレート・ギャツビー」は、「お金のお話」、 「ひと夏のお金のお話」です」「アメリカは お金 money の国。 この国は、ピューリタンが来た時から 「お金をたくさん持っていること」「裕福であること」は 良きこと、”神から選ばれている印 Sign…
村上春樹版 ニックの祖父の兄は、南北戦争のとき 徴兵を逃れた。リリー先生 「お金で徴兵を逃れた、というのは、実際にあったことでした。 あのロックフェラーも、このニックの祖父の兄のように お金で身代わりを立てて 徴兵を逃れたのよ。 徴兵逃れをしたロ…
オバマ大統領が好きな本、影響を受けた本についての記事がありました。オバマの好きな本のリストに、「グレート・ギャツビー」は入ってはいませんが、記事の中に、こんなようなくだりがあって「グレート・ギャツビー」がでてきます。ーーアメリカ人の子供と…
小説グレート・ギャツビーは、1922年のひと夏の物語。1922年というと、第一次世界大戦が終わった 数年後のこと。小説の中の 「ニック」も、第一次世界大戦の戦場へ従軍していて、 帰国して数年後 という設定です。リリー先生 「その頃のアメリカは ”10−Year−…