最後の教室(86) 「グレートギャツビー」を読んだ感想
リリー先生のリーディング・クラスの生徒は
外国人、特にヨーロッパから来た女性が多いのですが、ほとんどの生徒が
「名作と言われているわりに、”グレート・ギャツビー”はストーリーが単純すぎる」 と思っているみたいでした。
「ギャツビーのどこがいいのか分からない!」
「デイジーのどこがいいのか分からない!」
など、最後のクラスの感想を聴いていると、ほとんどの生徒が登場人物に感情移入できなかったみたいでした。
1920年代のアメリカ小説のキャラクターは、現代ヨーロッパ人女性には、
単純すぎたようです。
「アメリカ人は、この小説のどこに最も惹かれるのでしょう?
どこに感情移入するのでしょう?」 と リリー先生に 聞いてみました。
リリー先生
「そうねー、う〜ん・・・・・。
アメリカ人は、自分をギャツビーに重ねながら読むと思いますね。
彼の行動に感情移入しながら読むと思います。
彼の 恋、夢 が叶うといいな、と思いながら読みます。
結末が悲劇であることにも 多くの人が 惹かれるのじゃないかしら。
フィッツジェラルドとゼルダの恋が 有名であることも、この小説の人気を
支えていると思うわ 」
みなさんの感想はどうだったでしょう?