教室:第8章

(70)ニックがギャツビーにそう言ってくれておいたのがせめてもの救いです。

「グレート・ギャツビー」には、ところどころ、たびたび、 ほんとうに美しい描写があって、何回も繰り返して暗記するまで口の中で転がしておきたい 箇所があります。それがどこの部分かと聞かれると あっちこっちにあって、しかもどれも どっちが美しいとい…

(68) 消費中心主義とエックルバーグ博士の目と神

リリー先生「エックルバーグ博士の目 が、また出てきましたね。 ウィルソンが、エックルバーグ博士の目を 神の目だと 言います。 ミカエリスが ただの ””広告”” だと 言いますね。 第一次世界大戦後、1920年ころに こんなことがよく言われるようになりま…

(69) 男の人を振っちゃう 手紙を こう言います

リリー先生「デイジーは 戦争に行った ギャツビーを待ち切れず、 大金持ちで 元フットボール・スター選手の トムの 出現に ふらふら となって、トムと結婚してしまいます。 結婚が決まったことを、オックスフォードにいるギャツビーに手紙で知らせますね。 …

(67)フィッツジェラルドの初恋の大金持ちのお嬢さんの事

…前回から続く…フィッツジェラルドは後年 自分の娘に、こう言ったことがあったと言います。 「Ginevra が わたしの初恋だった」 She was the first girl I ever loved- - -いっぽう、Ginevra の娘が こう言っています。 「母 Ginevra は、フィッツジェラルド…

(66)フィッツジェラルドの初恋の大金持ちのお嬢さんの事

・・・前回から続く・・・フィッツジェラルド と Ginevra は、ギャツビーと デイジーのように 冬に出会いました。 (恋の季節ではないですね。) ふたりは 恋に落ちて、 2年間 文通をするなどして 交際しました。フィッツジェラルドは、裕福な階層の出身で…

(65)フィッツジェラルドの初恋の大金持ちのお嬢さんのこと

ーーー前回から続きーーーー ゼルダがどんな女性だったかは、村上春樹さんの翻訳のあとがきにも詳しくでてきますので Ginevra がどんな女性だったか 少し 紹介します。ふたりが 出会ったのは、1915年のことでした。 フィッツジェラルド 19歳 プリンストン…

(65) ギャツビーの デイジーのモデルはゼルダだけではなかった もう一人の女性

リリー先生 「デイジーのモデルは、よく、フィッツジェラルドの妻であった ゼルダ といわれます。 でも、実は、もうひとり、 ゼルダ 以外に そして、ゼルダ 以上に デイジーのモデルになった とされる女性が存在しました。 その女性は、フィッツジェラルドの…

(64) デイジーは アメリカ文学3大女性登場人物のひとり

リリー先生「 アメリカ文学の 3大女性キャラクター は、 デイジー 「グレート・ギャツビー」 スカーレット・オハラ 「風と共に去りぬ」 へスター 「スカーレット・レター(緋文字)」 の 三人です。 「スカーレット・レター」は、素晴らしい小説です。 私は…

(63) 灰の谷間になってゆくギャツビーの屋敷

リリー先生「 ギャツビーの屋敷中を 煙草をさがして ニックとギャツビーが回ります。 屋敷中 ” いたるところに説明がつかないくらい大量のほこりが積もって” いましたね。 どこからともなく 積もり始めた ほこり、 今やギャツビーの豪華絢爛な屋敷は ”灰の谷…