アメリカは地球温暖化促進中?ニューヨークの「暖炉」のおはなし


これは、スーパーマーケットの入り口あたりに並べられた
”暖炉”用の薪です。
ひと束 約600円から800円くらいです。
ひと束を 暖炉にくべて、焚き方にもよりますが、
3時間か 夕食後から就寝するくらいまで火が付いているくらいでしょうか。

ニューヨークには暖炉のある家が多いです。
古い一戸建ての家には必ずと言っていいほど煙突と暖炉が付いているし、
新しい家やアパートでも、少し高級めのところでは、その高級さを表すものとしてだか
暖炉が付いているところがけっこうあります。
わたしの住んでいる家は 約100年前の(オンボロ一戸建て)家なので、
暖炉があります。
わたしは、暖炉は 暖を取るものだと思い込んでいましたから、
暖炉で火を焚いても  そうたいして部屋が暖まらないと知って ちょっとショックでした。
ストーブとは全然構造が違うんですね。

NYの家はどこも、全室エアコンディションや全室温水パイプシステムなどの暖房設備がついています。
人のいない部屋まで 全部家ごと温める方法です。
暖炉を持っている家は、全室電気などを使って ガンガンに暖房をしながら、
(家の中では半そでTシャツという家もけっこうある)
”暖炉”も、つけているというわけです。
昔は暖をとっていたころもあったのでしょうが、
今では、すっかり実用性がなくなり、「家の中で火を楽しむ」「家の中で火を見たり聞いたりして楽しむ」という
娯楽アイテムみたいなものになっているようです。

日本では、ウォームビズとかやったり、少し前に見たNHKのテレビ番組で
ある夫婦が地球温暖化防止・電気消費を減らすため、テレビの電気量を節約して
テレビを付けている時間を自己制限しているので 大好きな相撲中継を最後まで見られない
など 国民一人一人の涙ぐましい努力を 紹介していたのを見ました。
その人たちに、この薪が どんどん売れて、ドンドン燃やされているところとか、
アメリカの家のクリスマスの電飾のギラギラの飾り付けの様子を見てもらいたいです。逆にアメリカ人にも日本人の省エネ努力を見てほしいです。

オバマ大統領は、国民一人一人にエネルギー節約を奨励するより、
化石燃料エネルギーから代替自然エネルギーに変えるという”元の所”を変える様子です。
日本の政府や日本の社会は、日本人一人一人の資質が高いから、一人一人の努力に頼りすぎです。
ついつい 「欲しがりません 勝つまでは」式 の方向へ行ってしまいがちです。
アメリカは、一人一人の大量エネルギー消費の態度を改める努力をたいしてせずに
元のエネルギーの原料を変えて、大量エネルギー消費じたいは なんとかし続けるつもりでいるように見えるんですが。
ニューヨークは今朝も薄く雪が積もってて まだ寒いです。